給湯器選び方

後悔しない給湯器選び!7つのチェックポイント

「いざ給湯器を交換しようと思っても、種類が多くてどれを選べばいいのか分からない…」


そんなお悩みをお持ちではないでしょうか?
給湯器は一度設置すると10年以上使う大切な設備です。ご家庭のライフスタイルに合わないものを選ぶと、お湯の量が足りなかったり、不要な機能で光熱費が高くなったりと、後悔につながることもあります。
このページでは、給湯器選びで失敗しないための基本的な知識と、チェックすべき7つのポイントを分かりやすく解説します。

【POINT 1】給湯器の種類で選ぶ

給湯器には、主に3つの種類があります。現在お使いの給湯器と同じ種類のものに交換するのが基本ですが、ライフスタイルの変化に合わせて種類を見直すことも可能です。

  • 給湯専用タイプ
    蛇口やシャワーからお湯を出すだけの、最もシンプルな給湯器です。お風呂の自動お湯はりや追い焚き機能はありません。一人暮らしのアパートや、キッチン専用の給湯器として使われることが多いタイプです。
  • ガスふろ給湯器 (オート・フルオート)
    お湯の供給に加え、お風呂の自動お湯はり・追い焚き機能が付いた、現在最も主流のタイプです。スイッチひとつでお風呂の準備ができるため、非常に便利です。機能によって「オート」と「フルオート」に分かれます。(詳しくはPOINT 4で解説)
  • ガス給湯暖房用熱源機
    給湯やお風呂の機能に加え、床暖房や浴室暖房乾燥機といった温水を利用した暖房設備にもお湯を供給できる高機能なタイプです。一台で家中の給湯・暖房をまかなうことができます。

【POINT 2】設置場所で選ぶ

給湯器は設置場所によってタイプが異なります。こちらも基本的には現在と同じ設置タイプの製品に交換します。

  • 戸建て向け
    • 壁掛けタイプ: 建物の外壁に設置するタイプです。
    • 据え置きタイプ: 地面やブロックの上に設置するタイプです。
  • マンション・集合住宅向け
    • PS設置タイプ: 玄関横などにあるパイプスペース(PS)内に設置するタイプです。扉の有無や排気方法によってさらに細かく種類が分かれます。

※設置場所の確認は専門知識が必要です。神奈川給湯器相談センターのスタッフが現地調査の際にしっかりと確認いたしますのでご安心ください。

【POINT 3】号数で選ぶ

「号数」とは、水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出せるかを示す能力のことです。号数が大きいほど、一度にたくさんのお湯を安定して使えます。ご家族の人数に合わせて選ぶのが一般的です。

号数主な用途
16号主に一人暮らし向け。シャワーとキッチンなど、2ヶ所同時にお湯を使うと湯量が少なくなることがあります。
20号2~3人家族向け。シャワーとキッチンで同時にお湯を使っても、比較的安定して使用できます。
24号4人以上のご家族や、2ヶ所以上で同時にお湯をよく使うご家庭向け。冬場でもパワフルにお湯を供給できます。
  • オート
    設定した湯量・温度まで自動でお湯はりを行い、お湯がぬるくなると自動で追い焚き・保温します。
  • フルオート
    オートの機能に加え、お湯が減ると自動で足し湯をする「自動たし湯」機能や、お風呂のお湯を抜くときに追い焚き配管を自動で洗浄する「配管自動洗浄」機能がついています。

【POINT 4】機能で選ぶ(オートとフルオートの違い)

ガスふろ給湯器には「オート」と「フルオート」の2つのタイプがあります。どちらもお湯はりから追い焚きまで自動ですが、機能に違いがあります。

機能オートフルオート
自動お湯はり
自動追い焚き
自動保温
自動たし湯×
追い焚き配管自動洗浄×

オート: 設定した湯量・温度まで自動でお湯はりを行い、お湯がぬるくなると自動で追い焚き・保温します。

フルオート: オートの機能に加え、お湯が減ると自動で足し湯をする「自動たし湯」機能や、お風呂のお湯を抜くときに追い焚き配管を自動で洗浄する「配管自動洗浄」機能がついています。

価格は、号数や機能、メーカーによって大きく変動します。ただ安いだけでなく、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが、長期的な安心につながります。

【POINT 5】省エネ性で選ぶ(エコジョーズ)

「エコジョーズ」とは、従来捨てていた排気ガスの熱を有効活用して、効率よくお湯を沸かす省エネ性の高い給湯器のことです。

  • メリット:
    • ガス使用量が約13%~15%削減でき、ガス代の節約につながります。
    • CO2排出量も削減でき、環境にも優しいです。
  • デメリット:
    • 製品本体の価格が、従来の給湯器よりも数万円高くなります。
    • 熱を再利用する過程でドレン水(酸性の水分)が出るため、排水処理の工事が必要です。

初期費用はかかりますが、毎月のガス代が安くなるため、長く使えば使うほどお得になります。現在、神奈川給湯器相談センターで交換されるお客様の多くがエコジョーズを選ばれています。

【POINT 6】メーカーで選ぶ

給湯器の主要メーカーであるリンナイ、ノーリツ、パロマ。それぞれに特徴がありますが、基本的な性能に大きな差はありません。デザインやリモコンの操作性、独自の機能などで選ぶのがおすすめです。

  • リンナイ (Rinnai):
    バランスの取れた性能と品質で高いシェアを誇ります。微細な気泡で体を温める「マイクロバブル」機能などが人気です。
  • ノーリツ (NORITZ):
    リンナイと並ぶ大手メーカー。菌の増殖を抑える「UV除菌」機能や、入浴中の安心をサポートする「見まもり」機能が特徴です。
  • パロマ (Paloma):
    シンプルで使いやすい製品が多く、コストパフォーマンスに優れています。配管内の汚れを抑制する「おそうじ機能」など、清潔さを保つ技術に定評があります。

【POINT 7】業者で選ぶ

給湯器はどこで買っても同じ、ではありません。安全に長く使うためには、信頼できる業者に設置を依頼することが何よりも重要です。

価格の安さだけで選ばず、

  • ガス機器設置の有資格者がいるか
  • 工事後の保証やアフターサービスが充実しているか

見積もりが明確で、追加料金などが発生しないかをしっかりと確認しましょう。